納豆は犬にとっても健康食になる
たんぱく質やミネラルなど高い栄養価を誇る納豆。私たち人間にとって栄養食であることは疑いようがありませんよね。これだけ栄養満点の納豆ですから愛犬の健康にも貢献してくれそうですよね。
しかし人間にとって良い食べ物だからといって犬にも良いとは限りません。実際タマネギやチョコレートなど人間のは良いとされる食品も犬にとっては毒になるものも多いですしね。
納豆は犬に食べさせても大丈夫なのでしょうか?もし食べさせるとすれば、どういった点に気を付ければいいのか?
納豆の栄養価
“完全食”とも呼ばれる栄養満点な納豆。具体的にどういった栄養を摂取できるのか考えていきます。
たんぱく質(アミノ酸)
植物性の食品はたんぱく質(アミノ酸)の含有量が少ないイメージがありますが、大豆製品は例外。納豆には豊富なたんぱく質が含まれているのです。
たんぱく質は体を形作るうえで絶対に欠かせない栄養素で、仔犬から老犬まで積極的に摂取する必要があります。なぜなら血液や骨、筋肉、、内臓、皮膚、体を被う毛にいたるまですべてたんぱく質によって作られているから。
特に8歳を超えるシニア犬はたんぱく質の代謝が落ちているため多めに摂取する必要が。本来肉食動物である犬にとってたんぱく質は極めて重要な栄養素なのです。
ミネラル
亜鉛や鉄、カルシウムなどの無機物を指すミネラル。人間の体はもちろん犬にとっても絶対に必要な栄養素であるミネラルを納豆は豊富に含んでいます。
血液を作り出すうえで欠かせない鉄、被毛の生成や新陳代謝に欠かせない亜鉛、血圧や体温調整など体のバランスを保つマグネシウム、骨を作り出すカルシウムなど、ミネラルは犬の体にとって重要な働きをするのです。
納豆には様々なミネラルがバランスよく含まれていることから、普段食べているフードの補助として大いに役立ってくれるはず。
各種ビタミン
納豆にはビタミンも比較的多めに含まれており、特に骨を作ったり血管の健康維持に欠かせないビタミンKが豊富。
代謝や細胞分裂などに欠かせないビタミンB群や、体の老化を促す活性酸素を除去する抗酸化物質のビタミンEなども忘れてはなりません。
ただし、納豆にはビタミンCやビタミンAはほとんど含まれていないため、このあたりは他の食品で補いたいところ。海苔を混ぜるとこれらの栄養を補うことができるでしょう。
ナットウキナーゼ
血管内の血栓を溶かし血液をサラサラにするということで注目されているナットウキナーゼ。名前が示す通り納豆のみ含まれる栄養素です。
人間には効果的とされるナットウキナーゼですが、犬には効果があるのか分からない…かと思いきや、1990年には小規模な試験ながら犬の血栓を溶解することが確認されています。
ナットウキナーゼは認知症予防への有用性も取りざたされ、犬用のサプリメントも販売されているほど。
犬に納豆を食べさせても大丈夫?
様々なテレビ番組において納豆が健康に良いと放送されていることから、栄養豊富であることは誰しもが理解していることでしょう。
しかしそれはあくまでも人間に対しての話。犬に食べさせてはいけない食品が色々と存在していることから、愛犬に納豆を食べさせることに抵抗を感じている人も多いのではないでしょうか。
結論から言えば犬に納豆を食べさせることに問題はありません。
タマネギやチョコレートなど食品の中には人間には問題なくても犬には毒になりうるものが散見されますが、納豆に関しては犬が食べても問題ありません。
納豆は加工食品ながら使用しているのは大豆と納豆菌のみ。余計な調味料を使用していないことから塩分などを気にする必要もありません。
1日どのくらいの量食べさせればいいの?
納豆が愛犬の健康にいいからといって食べさせ過ぎはNG。カリウム過多による高カリウム血症や亜鉛の摂り過ぎなど、ミネラルの過剰摂取になってしまう恐れがあるからです。
そのため、犬に食べさせる納豆の量は小型犬であれば1日10g程度。中型犬は15~20g、大型犬で20~30gくらいに抑えておいた方がいいでしょう。それでも栄養の補助としては十分。
一般的に納豆1パックの内容量は40~50gであるため、小型犬は4分の1、中型犬は3分の1~半分、大型犬は半分くらいを目安にするといいでしょう。
余談ですが、犬によってはほとんど噛まずに飲み込んでしまう場合もあります。そうなると消化しきれずせっかく栄養が無駄になって今う恐れも。そのため可能であれば細かく刻むひきわり納豆にして与えたいところ。
納豆を食べさせる際の注意点
納豆は犬に食べさせても問題ない食品ではあるものの、いくつか注意点も。愛犬のためと思って与えたつもりが逆効果だった…とならないためにも、正しく与えるようにしてください。
たれやからしは使わない
人間であれば多くの場合納豆を食べる際に付属のたれやからし、醤油で味付けしますよね。そうじゃないと味気ないですからね。
しかし犬に食べさせる際はこれら調味料は絶対に使わないでください。
人間と同様に犬も多少の塩分(ナトリウム)は必要ながら、通常のドッグフードを与えていれば十分な量を摂取できています。たれや醤油を使用してしまうと塩分過多になってしまう恐れがあるので使用しないようにしてください。
また、からしなどの刺激物は下痢や嘔吐の原因になる可能性も。調味料は一切使わないことを徹底しましょう。
ネギは絶対に与えない
納豆にネギ…私たちにとっては最高の組み合わせですが、愛犬に食べさせる際は絶対にネギを入れないようにしてください。
理由は犬がネギを摂取した場合、赤血球がダメージを受け貧血などの症状を引き起こす恐れがあるから。
納豆の薬味に使用されるネギの量は微々たるもの。この程度で中毒症状を起こす可能性は低いものの、だからといって入れていい理由にはなりません。少量でも毒は毒です。
調味料の件も含め、人間が食べるために作った納豆を犬に分け与える行為は避けるようにしてください。犬に食べさせる場合は基本的に何も加えないようにするのが無難でしょう。
ただし、栄養を補うという点においては海苔は有用です。もちろん味付け海苔などではなく、ただの焼きのりを使用してくださいね。
アレルギーに気を付ける
基本的に納豆は体にいい食べ物ですが、中には大豆にアレルギーがある犬も存在します。
納豆を与えてみて皮膚に炎症が見られるようになった、体を痒がるようになったなど何らかの異常を感じた場合は食べさせるのを止め様子を見るようにしてください。酷いようであれば動物病院に。
適量を守る
前述したように、犬の健康にも寄与する納豆といえど食べ過ぎは禁物。
小型犬であれば1日4分の1パック程度、中型犬や大型犬でも1パックの半分で十分です。逆効果にしないためにも適量を守りましょう。
犬に納豆のまとめ
人間にとっても犬にとっても体にいい納豆。様々な栄養素を含んでいるほか、ナットウキナーゼといった納豆ならではの成分があるのも魅力です。
そういった背景から、犬の健康を考え納豆を与える飼い主さんも増えています。
ただし、そんな納豆も与え方を間違えると逆効果になる場合も。ネギや調味料は使用せず、与える量をしっかりと守ることが重要です。
安価というのも大きな魅力。小型犬であれば1パックで4日与えることができるため、1ヶ月の費用は200円前後。サプリメントを与えるよりずっとリーズナブルですよね。
大豆アレルギーがある、納豆が嫌いといった理由がないのであれば、愛犬のために納豆を食べさせてみてはいかがでしょうか。
あわせて読みたい関連記事

人間にとって体にいい納豆。実は犬にとっても栄養食になるのです。タンパク質やナットウキナーゼ、ミネラルなど多くの栄養をを含む納豆は愛犬の健康に寄与してくれるでしょう。しかし食べさせ方には注意が必要。調味料や薬味はNGです…続きを読む

人間であれば食べても問題ない食べ物でも犬が食べると毒になるものが存在し、チョコレートもそのひとつ。具体的にどの程度の量を食べると中毒症状を呈するのか?問題にならない量や飼い主ができる対処法などを詳しく見ていきましょう…続きを読む

料理に使っても薬味に使っても非常に美味しいネギ。人間にとっては健康効果も期待できますが、犬にとっては有害な食べ物だったりします。万が一愛犬がネギを口にしてしまった場合の症状や対処法とはどういったものなのか…続きを読む

様々な料理に使用する玉ねぎですが、犬にとっては中毒症状を引き起こす非常に危険な存在です。どの程度の量を食べると中毒が起きるのか?また致死量は?万が一食べてしまった際の対処法や玉ねぎ料理の注意点など気になる点を解説していきます…続きを読む

ドッグフードが無くなったから代わりにキャットフードを与えた、犬が猫のエサを横取りして食べてしまった…そんな経験はありませんか?一見して大きな違いはないため犬がキャットフードを食べても問題なさそうに感じますが、実際はどうなのか…続きを読む

犬が体を掻いている…極めて日常的な風景といえます。しかしそれも程度の問題。同じ場所ばかりを舐めたり噛んだりしている、長時間掻き続けているといった場合は皮膚のトラブルが考えられます。どんな原因や対処法が考えられるのでしょうか…続きを読む

人間に比べ犬は比較的よく吐く動物です。そのため愛犬が嘔吐しても「ああ、また吐いてる」と気にも留めない飼い主さんもいるかもしれません。確かに問題ないことが多いのも事実ですが、中には重大な病気が隠れているケースも…続きを読む

犬の寄生虫といえば蚊が媒介するフィラリアが広く知られています。しかし犬に寄生する虫はフィラリアだけに留まらず様々な種類が存在、愛犬の命を脅かします。寄生虫にはどういった種類があり、どういう対策が必要なのでしょうか…続きを読む

いつの間にか愛犬にくっついて吸血しているマダニ。血を吸われるだけならまだしも、様々な感染症を引き起こす厄介な存在です。マダニが媒介する感染症の種類や人間への影響、付着してしまった際の対処法・予防法まで詳しく紹介します…続きを読む

愛犬のアトピー性皮膚炎は見ていて非常に辛いもの。難治性の病気でもあるアトピー性皮膚炎の完治は困難ながら、症状を抑える方法は様々存在します。どういった原因で発症しどういう対処法・治療法があるのか詳しく紹介します…続きを読む

犬の皮膚トラブルの中でも最も多いもののひとつである膿皮症。治療法はある程度確立されているものの、近年は耐性菌によって治療が困難になる場合も。アトピー性皮膚炎との併発も多く決して油断できません。その原因と治療法とは?…続きを読む

犬も人間と同様に白内障になります。一度白内障になってしまったら内服薬や目薬で改善することは不可能。視力を回復させるには手術しか方法はありません。白内障の予防法や治療法、そして気になる費用はどのくらいになるのでしょうか…続きを読む